Talmy (1985) の衛星枠づけ言語は様態や原因などの副詞的要素を動詞の中に組み込む言語で、日本語などのオノマトペを使う言語はオノマトペで様態や原因を表す言語となる。日本語のオノマトペは音や光などを発する動詞に使われるが、目や鼻や口などの身体部分を使った伝達動詞にも多く使われる。このような表現は衛星枠づけ言語である英語では語彙化されて動詞の中に編入されることになる。
(1)
a. He grinned. <ニヤニヤ>
b. He simpered. <ニタニタ>
c. He snickered. <クスクス>
d. He chuckled. <クツクツ>
(2)
a. He sniffed. <クンクン>
b. He snuffled. <フンフン>
c. He sniffled. <クスンクスン>