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that 節

いわゆる名詞節を導く接続詞 that は言語学では -WH の補文標識と考えられている。この that 節は動詞の補文にも主語にもなれる。

(1)
a. I think that John is clever.
b. That John is clever surprises everybody.

(1a) が動詞の補文として、 (1b) が主語として使われている that 節である。この that 節が主語として使われている時、疑問文にすると非文となると Haegeman & Gueron (1999) が説明している。英語の intuition がないからどうも理解できないが、なんとなく変であるという感じはする。自然ではないと思うが、非文になるか正文になるかのハンチはない。

(2)
a. That John has left will not surprise her.
b. *Will that John has left surprise her? (ibid.)

(2b) は確かに、何かへんである。Stowell (1981) は (2a) のような that 節は主語の位置ではなくて話題化した場合に着地するいわゆる Top P の SPEC 位置にあると分析した。確かに、Top P に移動すると助動詞がそれより上の Foc P の SPEC 位置に移動することを阻止するので理論的には (2b) がアウトになる。しかしそのように考えるには CP が分離した split CP hypothesis を認めなくてはならないということが前提となる。というのも

(3)
a. *Why did during the holidays the invite Tom? (ibid.)

(3a) が非文なのは Top P を超えて Why が移動しているからである。

that 節_b0356108_15265351.jpg

by miyakmae | 2021-06-10 12:42 | 言語 | Comments(0)

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