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steganography

steganography「ステガノグラフィー」とは暗号の一種で、書かれているテキストをなにかで覆って見えなくするものです。接頭辞のsteganoが「覆う」という意味です。水鳥でwebbedfeet のあるのをsteganopodes「全蹼目」と言います。全蹼目とは鳥の足に覆いのある水かきのある鳥でペンギンとかウなどの水鳥のことです。何を覆うかによっていろいろと意味が変わります。まず建物の家を覆うものがthatchです。thatch「屋根ふき材料」とは一般に「わら」や「カヤ」などで家を覆うことを言います。名詞だとその覆う材料のことです。庭や船などで何かを覆うのをdeck「デッキ」といいます。デッキは日本語では「甲板」と言います。thatchsteganographytthになりgchに変化していますが、deckではtdにさらにgackに変わってしまっています。家を草で覆うのではなく、もっと丈夫なものがtile「タイル」でその形容詞がtegular「瓦の」となります。人間を覆って外敵から身を守るのがprotect「守る」です。なにかstaganographyみたいに覆われて見えなくなっているものの覆いをとるのがdetect「見つける」です。また裁判官や昔の人々が覆っていたガウンみたいなものをtoga「トーガ」といいます。世の中から身を隠すように生活している悪漢をthug「凶漢」とか「悪漢」といいます。もとはインドの刺客団の人のことでした。人間だけでなく植物や動物にも「覆う」ところから形成された語があります。tegmen「包被」とか「外被」のことです。種を包む外被の内側や外側のことです。tegmenは人間だとtegmentympani で「鼓室蓋」となります。解剖学用語ではほかにtectumで「中脳蓋」となりtegmentum「蓋」とか中脳の「被蓋」となります。昆虫でtegmenとなると「翅鞘」となる。tegmenは昆虫の翅を収めるカバーの堅い翅なのです。完全変態する昆虫のさなぎの状態が翅や足が身体を覆い堅くなった状態をobtect「皮殻のある」という形容詞になります。昆虫ではなく鳥となるとtectrix「雨おおい羽」となり、やはりカバーするものです。人間や動物を覆うものはintegument「外被」となります。植物では「珠被」といいます。


英語の語源は http://miyak.web.fc2.com/etymology.html



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by miyakmae | 2018-10-14 08:26 | 言語 | Comments(0)

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