意味役割と PRO のコントロール

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時制のない不定形節は音形のない PRO があると考えられている。

(1)
a. John persuaded Tom to study English.
b. John promised Tom to study English.

(1a) や (1b) はそれぞれ

(2)
a. John persuaded Tom [PRO to study English].
b. John promised Tom [PRO to study English].

(2a) や (2b) のように to の前には PRO があり、その PRO が先行詞によってコントロールされていると考えられる。一般に (1a) の場合は Tom という目的語がコントロールして (1b) の場合は John という主語がコントロールされていると説明されるが Watanabe (2009) は主語指向とか目的語指向のコントロールではなく、意味役割が PRO のコントロールを担っていると考える。というのも

(3)
a. John persuaded Tom [PRO to study English].
b. John gave Tom persuasion [PRO to study English].
c. Tom got persuasion from John [PRO to study English].

主語とか目的語のコントロールというと (3) のような場合は説明がつかなくなるので、 persuade の意味役割の起点がコントロールするとか、 (1b) の場合は promise の意味役割の着点がコントロールするというふうに分析した方が、 (3) のようなものを説明することができるという。

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by miyakmae | 2018-09-17 14:39 | 言語 | Comments(0)

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