mental scanning

Langacker (1987) はわれわれの認識の仕方が逐次的であるとして、それが言語表現に現れるという。

(1)
a. He fell.
b. He took a fall.

(1a) も (1b) も同じ意味だが動詞で表現する (1a) は sequential scanning といってわれわれが動詞で生じている出来事を逐次的にとらえているという。一方、 (1b) の名詞の fall を使った認識の仕方は summary scanning といい、出来事を一括してとらえているという。だから

(2)
a. He fell for ten minutes.
b. *He took a fall for ten minutes.

(2a) のように出来事を sequential にとらえている場合は for ten minutes という時間の幅を表す副詞句をつけることができるが (2b) のように summary のように出来事を一括して瞬間に起きたようなとらえ方には for ten minutes をつけると非文もしくは不適切な文になるという。(1a) の sequential scanning は出来事をプロセスとしてとらえる事であるからアスペクト動詞とともに使うことが可能であるが (1b) のようにプロセスを抽象化して一括して生じた出来事として表す表現はアスペクト動詞とともに使うと非文となる。

(3)
a. He began to fall.
b. *He began to take a fall.

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by miyakmae | 2018-07-31 16:26 | 言語 | Comments(0)

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