英語の法助動詞

英語の助動詞は根源的解釈をするものと認識様態解釈をする2種類のタイプがある。後者は前者の応用的拡大である。

(1)
a. John must obey the rule.
b. John must be a student.

(1a) が根源的解釈の must で (1b) が認識様態解釈の must である。 (1a) の must が「しなくてはならない」という意味で (1b) の must が「違いない」という意味である。これは過去形の形態が異なる。 (1a) の過去形は現在形と形が同じ must で (1b) の過去形はいわゆる相対時制の時に使われる完了形を使い must have pp となる。つまり完了形を使った法助動詞はすべて認識様態用法になるのであるが、根源的用法の過去形の助動詞である would, might, could, must, should の過去形と完了形とを組み合わせると、もとに戻り根源的解釈の意味になる。

(2)
a. John may have come here yesterday.
b. John might have come here yesterday.

(2a) は認識様態解釈の may の過去形での意味で「来たかもしれない」という意味であるが、 (2b) は might と根源的用法の過去形が使われているので「してもよい」の過去形となり、それに完了形が加わって仮定法になっている。全体で「来れたのに来なかった」となる。根源的解釈から発展して認識様態解釈になったので両方とも同一視して「来たかもしれなかったのに」でもそれほど違いはないのではあるが。


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by miyakmae | 2018-07-10 18:57 | 言語 | Comments(0)

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