doctrine が「教義」で discipline が「修練」で両方とももともと take とか lead というのが原義であった。ただ discipline の人を表す disciple 「使徒」に関しては dis-と cap = take が合わさり take beforehand から発展したという説がある。しかしやはり両方ともラテン語の docere 「教える」と discere 「習う」から派生して、その中心には doc =take とか lead があるみたいだ。ラテン語の infix の -o- が transitivizer でこれが discere を他動詞化したのか、-i- が docere に入り docere を自動詞化したのかどちらかわからないが、transitivity の変化が生じて、 doctrine が「教えること」そして discipline が「教わること」と変化したみたいである。discipline の discip はラテン語では自他の変化であるが、どうも reduplication 加重が起きて、 docdoc が discere となったみたいだ。加重はいろいろな言語で品詞転換や強調などいろいろな機能を表すが、ロマンス語系では多分、自他変換に関係していたのかもしれない。