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location と locatum

意味役割用語でややっこしいのが location と locatum である。location は「場所」を表すが locatum は「場所」ではなく場所を移動する theme 「主題」と同じ意味である。もともと locatum は Clark & Clark (1979) の用語である場所へ移動する「存在者」や「存在物」を表す用語である。 location 「場所格」と関連があるが locatum は「存在者」とか「存在物」と訳した方がいいのかもしれない。但し、あまり一般的な用語でないので混同している人が多い。

(1)
a. John spread paint over the door.
b. John moved the door to the park.

(1a) の paint が Clark & Clark (1979) によると locatum である。the door は location となる。一般的には paint が「主題」で the door が「着点」というのが一般的である。一方、 (1b) の to the park が location で (1b) の the door が「主題」となる。 (1a) の文と (1b) の文はよく似ている。 (1a) は paint が the door の上に存在するようにするという意味で、 (1b) の the door と the park は the door に何か働きかけて the park の位置に移動するという意味である。両方ともお互いの場所の関係をもたらしているので、location とか locatum という用語を Clark & Clark は使用したのであろう。(1a) と (1b) のなんとなく analogous な関係は納得できるものではある。

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こーるどふぉとこんてすと



by miyakmae | 2018-03-12 13:45 | 言語 | Comments(0)

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