ECM構文

SVOC で to 不定詞をとる動詞はいろいろと複雑である。

(1)
a. John persuaded Tom to study hard.
b. John wanted Tom to study hard.
c. John believed Tom to study hard.

(1) の文はすべて補文に to 不定詞節をとる文であるがそれぞれ構造が異なる。中でも問題をいろいろと抱えるのが (1c) の ECM構文とか例外的格付与構文と呼ばれる認識を表す動詞である。これは虚辞の there を目的語にもつことができる。

(2)
a. John believed there to be another way.

there は主語位置に生じるので (2a) からは believe の後の名詞句は後ろの to 不定詞の主語位置にあると考えられる。しかし

(3)
a. John believed him to be a good student.

(3a) の him は目的格を帯びていることから him は to 不定詞の主語位置ではなく主節の動詞 believe の目的語位置にあると考えられる。これらの矛盾からこの構文は特別な ECM構文と呼ばれ、一般的には him は to 不定詞節の主語位置にありながら believe から節境界を越えて目的格を付与されていると考えられているがいろいろと議論もある。

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by miyakmae | 2017-12-02 06:37 | 言語 | Comments(0)

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