島の制約

島の制約とは連続循環移動以外は WH句を移動させることはできないということである。英語では WH 移動が顕在的なので複合名詞句や関係節の中から WH 句を移動すると非文になる。

(1)
a. John read a book that interested Tom.
b. *Who did John read a book that interested?

(1b) が非文になるのは関係節の内部の interested の目的語に当たる WH句を文頭に移動したからである。日本語では WH-in situ の言語で WH句は顕在的に移動しない言語なのでこのような島の制約はかからないが別の島の制約がかかる。

(2)
a. 太郎は次郎が何を読んだと言いましたか。
b. 太郎は次郎が何を読んだか言いましたか。

日本語の疑問文は WH 句があったら疑問助詞「か」と結びつけなくてはいけない。 (2a) の「何を」は主節の「か」と結びつくが、 (2b) の「何を」は従属節の「か」とは結びつくが主節の「か」とは結びつかない。つまり日本語における WH 島の制約は移動の可否ではなく、「か」との連結の問題なのである。

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by miyakmae | 2017-11-24 07:38 | 言語 | Comments(0)

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