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英語と日本語の否定文

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英語と日本語の否定文は英語は do 挿入が生じるが日本語にはそのようなことが起こらないという違いがあるといわれているが、渡辺 (2009) は、英語でも日本語でも否定文の場合は迂言的助動詞が援用されていると分析する。

(1)
a. John went to school.
b. John didn't go to school.
c. *John not went to school.

(1a) の否定の場合は単に否定の not をつけた (1c) は非文となる。否定文にするためには迂言的助動詞の do の挿入が必要で (1b) のようななる。

(2)
a. 太郎が学校に通う。
b. 太郎は学校に通わなかった。
c. 太郎は学校に通う+ない+た

日本語の否定文の場合はちょうど (1c) のように単純に否定語の「ない」をつけるだけで、迂言的助動詞の援用は必要ないかのように言われていたが、渡辺 (2009) は日本語も英語と同様に迂言的助動詞接辞の「ある」が入っていると分析している。

(2b) は実際は次のようになっているという。

(3)
a. 太郎は学校に通う+ない+ある+た
b. 太郎は学校に通わ+nai+aru+ta
c. 太郎は学校に通わnakaruta
d. 太郎は学校に通わnakatta

渡辺は日本語の否定文の迂言的助動詞接辞は「ある」で英語の do とは異なるが、いわゆる do 挿入が日本語でもあるのであると分析している。



by miyakmae | 2017-11-21 09:42 | 言語 | Comments(0)

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