全体的解釈と部分的解釈

いわゆる壁塗り構文などの動詞句内で交替する文がある。両方とも意味役割的には同じような内容をしめしているが、telicity が異なる。

(1)
a. John sprayed the wall with paint.
b. John sprayed paint onto the wall.

(1a) も (1b) も同じような意味であるが (1a) は全体的解釈をして「壁はすべてペンキが塗られている」ことを示唆し、 (1b) は部分的解釈で「壁は一部だけペンキが塗られている」状態でも問題がない。このように壁塗り構文は動詞句内の場所と道具の交替はするが意味が若干ことなる。日本語では

(2)
a. ジョンがペンキで壁をスプレーした。
b. ジョンがペンキを壁にスプレーした。

のように訳されるが、 (1a) の方は日本語では「スプレーした」ではなく「スプレーし上げた」という複合動詞になるのではないかと思っている。いわゆる動能交替をする動詞も同じように全体的解釈が複合動詞で表現して、部分的解釈はそのままの動詞で表現するのがいいのではないかと思うが、証明はできない。

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by miyakmae | 2017-11-18 21:07 | 言語 | Comments(0)

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