離接接続詞の不思議な振る舞い

A or B の or を離接接続詞という。これは述語によって面白い振る舞いをする。

(1)
a. BA or BS is sufficient for the position.
b. BA or BS is required for the position.

(1) の文の違いは sufficient と required だけである。BA or BS の句の離接接続を文の接続にすると

(2)
a. BA is sufficient for the position and BS is sufficient for the position.
b. BA is required for the position or BS is required for the position.

(1a) の離接接続詞は (2a) の等位接続詞と同じ意味になり、 (1b) の離接接続詞はそのまま (2b) の離接接続詞と同じ意味になる。 (1) では両方とも離接接続詞であったのが文の接続になるとなぜ一方は and となり他方は or となるのであろうか。これは BA or BS が決定しているのではなく、当然、述語の is sufficient と is required が決めているのである。これとよく似た現象が any の使い方にもある。

(3)
a. Any amount is sufficient.
b. ?Any amount is required. (Koning, 1991)

(3a) は問題ないが (3b) は文法性が下がるのは述語のせいである。否定極性要素の any と 自由選択の any のように一見して別々の any があるように見えても、実際はそれらの違いは述語の違いがもたらすものなので二つを区別するよりは一つの any と分析するほうがよいのかもしれない。

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by miyakmae | 2017-11-08 06:09 | 言語 | Comments(0)

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