一致素性

言語は大きく一致素性のある言語とない言語に2分される。インド・ヨーロッパ語は主語と動詞で性や数の一致があるが、日本語などはそのような一致がない。となると EPP を中心とする最近の極小主義からは大きな問題となる。GB 理論では Move αのように移動等を任意に行わせ、それによって生じる非文はほかのメカニズムで排除するという方法をとってきたが、極小主義では任意の移動を排除してすべて EPPのような動機が必要であるとする。その動機の中心的なものが一致素性である。そうすると一致素性のない言語は分析できなくなってしまう。これを解決するために考えられたのが宮川 (2010) の焦点・話題化の一致素性である。宮川は数や性の一致と焦点・話題化の一致は同じものであると考える。となると、英語の可算性は日本語の助数詞というようなものではなく、「は」や「が」や「も」や「しか」などの表現と並行的であると考える方がいいのかもしれない。

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by miyakmae | 2017-10-26 08:35 | 言語 | Comments(0)

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