(1c) の受動文はもともとは (1d) から派生したもので主語の位置はΦであった。 was blamed は blame に過去分詞がついて Tom に格を付与する能力が吸収されてしまい (1d) の Tom に対格を付与できなくなった。だから Tom は格を付与されようと主語の位置に移動して主格を得たと分析されていた。Tom はもともと blame からΘ役割を得ているので was blamed は主語にΘ役割を付与することができないので (1d) の Tom も対格を付与されないと考える。このように考えるといわゆる能格動詞や中間動詞の分析も同じようにできる。