名詞化

名詞化にはいろいろな制限がかかってくる。

(1)
a. John persuaded Tom that he should go to the party.
b. John's persuasion of Tom that he should go to the party.

(1a) の文を名詞化したのが (1b) である。問題はない。しかし

(2)
a. John appeared to be happy.
b. *John's appearance to be happy

(2b) は非文になる。 (1) と (2) は一体どこがことなるのであろうか。名詞化の場合、 persuade の場合は接尾辞 -ion がついているが appear の場合は -ance となっている。この派生辞が問題なのであろうか?

(3)
a. John assisted me in my work.
b. John's assistance to me in my work

(3b) は問題なさそうなので (2b) の非文の原因は別にありそうである。それでは (2b) が非文になる原因はどこにあるのであろうか。最近は変形から文を形成するとは考えられていないが、昔は (2a) は次のような文から変形を行ってできていると考えられていた。

(4)
a. It appeared that john was happy.
b. John appeared to be happy.
c. [ Φ appeared John to be happy]

昔は (4b) は (4a) から変形からできたと考えられていたが、最近はは似たように (4c) から生成されていると考えられる。 appear は変わった述語で命題を目的語にとる動詞である。 appear が意味役割を与えているのは John to be happy であり、 John ではないのである。もともとは (4c) のような基底が、 appear は John に目的格を与えることができないので、John が主語位置に移動して主格を得て初めて格付与された完全な名詞句として成立すると考えられていた。つまり格が付与されない名詞句は名詞化されて John's とはなれないのである。


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by miyakmae | 2017-06-29 04:38 | 言語 | Comments(0)

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