may

助動詞の mayは最近ではあまり使わなくなってしまいましたが主語への「許可」を表すものです。「ていい」という意味です。You man not come to class は「授業にこなくてもいい」という意味と、not may come to class全体を修飾する「授業に来てはいけない」という意味の2つの解釈があります。根源的意味以外の認識的用法では「授業に来ないかもしれない」という意味も可能です。mustの場合は notが付いた場合に have to notと棲み分けをして「してはいけない」という意味だけになってしまいましたが、may の場合はnot が付くと


(1)

a. [may [you not come to class]].

b. [not [you may come to class]].


(1a)の解釈と (1b)の解釈の両方が可能となります。これは迂言法的な表現がmayの場合はまだ確立されていなくて動詞的なmayの用法がないからです。 mustの場合は動詞的な haveto がありますが、mayの場合は形容詞的な beallowed to とか bepermitted to のようなものしかないので may単独で「クラスに来ないことが可能」な場合と「クラスに来れることが不可能」な場合の両方を担わなくてはいけなくなっているのです。さらに奇妙なのはmayは話者の与える許可なので1人称の主語には肯定文では非文となります。


(2)

a. *I may come to class.

b. You may come to class.

c. He may come to class.


(2a)が非文になるのは主語が1人称の Iだからです。mayは必ず発話者の与える許可なので (2a)のようには使えません。どうしても1人称の場合でも使いたい場合には形容詞のbe allowed toとか be admitted to といった迂言的なものでしか言えません。


(3)

a. I am allowed to come to class.

b. You are allowed to come to class.

c. He is allowed to come to class.


形容詞の be allowed to の場合は (3)のように人称に関係なく使うことができます。動詞的な迂言的な may (存在しないが) と形容詞的な迂言的な may (be allowed to, be permitted to, be admitted to, etc.)は微妙に意味が異なってくるのである。当然と言えば当然であるが。



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by miyakmae | 2017-05-31 08:50 | 言語 | Comments(0)

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