助動詞を否定する場合はその助動詞のあとに not を持ってくることになる。
(1)
a. I will come to class.
b. I will not come to class.
(1a) の否定が (1b) となる。しかし次の文は意味的に曖昧である。
(2)
a. You may not come to class.
(2a) は「授業にこなくてもいい」という意味と「授業に来てはいけない」という意味に解釈できる(こないかもしれないという解釈も当然できる)。(2a) が曖昧なのは助動詞の否定はその助動詞のあとに not を付けるからである。
(3)
a. You may [not come to class].
b. Not [you may come to class].
(2a) の解釈は (3a) の否定語が come to class と動詞句を否定する場合と (3b) のように動詞句に may が含まれたものを否定する場合があるからである。not の作用域によって解釈が曖昧になるのである。これはこれでいいのであるが問題は次の場合はこの両方の解釈がとれないことにある。
(4)
a. You must not come to class.
(4a) は「授業に来てはいけない」という意味で「授業にこなくてもよい」という解釈はなかなかできないことである(イントネーションにもよるだろうが)。