われわれはつい緩い推論をして論理的であると信じてしまう。
(1) は三段論法で major premise は正しい。 minor premise も正しい、しかしこのようなプロセスで conclusion をするやり方は正しくない。しかしわれわれは (1) は何か変であるが、でもやはり正しいのではと思ってしまう。fallacy of affirming the consequent 「後件肯定の虚偽」に気付かないのである。 (1) の推論は実は次のような推論なのである。
a. 魚はすべて水の中を泳ぐ、しかし水の中を泳ぐものがすべて魚とは限らない。
(2) は明らかに間違いであるというのがわかるが、(1) はなかなかわかりづらい。