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かき混ぜ操作

日本語は名詞句に助詞が付くので格表示が明確なので語順を入れ替えることが簡単にできる。

(1)
a. 太郎が壁を黄色に塗った。
b. 太郎が黄色に壁を塗った。

(1b) は (1a) の動詞句内部の名詞句の語順を入れ替えたかき混ぜ文である。かき混ぜ文は動詞句内部や文全体やさらに複文の場合は従属節の内部から名詞句を移動することができる。一方、

(2)
a. 太郎が壁を黄色に塗った。
b. 太郎が黄色で壁を塗った。

(2b) は一見して (1b) のようなかき混ぜ文のように見えるが助詞が異なっている。 (2b) のような交替を一般に場所格交替とか壁塗り交替と呼んでいる。英語でも (2) のような操作が可能である。

(3)
a. John sprayed the wall with yellow paint.
b. John sprayed yellow paint on the wall.

(2) と並行的な英文が (3) である。それでは (1) と並行的な英文はどのようになるのであろうか。

かき混ぜ操作_b0356108_07330248.jpg

by miyakmae | 2017-02-16 08:31 | 言語 | Comments(0)

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