日本語は名詞句に助詞が付くので格表示が明確なので語順を入れ替えることが簡単にできる。
(1b) は (1a) の動詞句内部の名詞句の語順を入れ替えたかき混ぜ文である。かき混ぜ文は動詞句内部や文全体やさらに複文の場合は従属節の内部から名詞句を移動することができる。一方、
(2b) は一見して (1b) のようなかき混ぜ文のように見えるが助詞が異なっている。 (2b) のような交替を一般に場所格交替とか壁塗り交替と呼んでいる。英語でも (2) のような操作が可能である。
a. John sprayed the wall with yellow paint.
b. John sprayed yellow paint on the wall.
(2) と並行的な英文が (3) である。それでは (1) と並行的な英文はどのようになるのであろうか。