directional features

解剖学で部位の位置や方向性を表すのに anterior/posterior, superior/inferior, medial/lateral などの用語を使うが同じような用語を言語学でも使う。limbs への方向性を表す proximal/ distalである。

proximal は話者や焦点の方に近づく方向性を表す動詞の feature として使い、distal は話者や焦点から離れていく方向性を表す動詞の feature として使う。

(1)
a. あげる = +ownership shift, + distal, + momentary
b. くれる = +ownership shift, + proximal, + momentary

いわゆる「やりもらい動詞」はそれぞれの意味的要素を (1) のように分解して表す。補助動詞の場合も同じで

(2)
a. 太郎は次郎にプレゼントを贈ってあげた。
b. 太郎は次郎にプレゼントを贈ってくれた。

(2) は両方とも Taro sent Jiro a present. であるが directionality が (2a) は + distal で話者や焦点から離れていくことを表し、 (2b) は + proximal なので話者や焦点に近づいてくることを表している。


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by miyakmae | 2017-01-27 07:54 | 言語 | Comments(0)

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