やりもらい動詞

日本語のやりもらい動詞は基本的には give に値するのが「あげる」と「くれる」で receive に値するのが「もらう」であると分析される。つまり英語の give は日本語では2つあって「あげる」と「くれる」に対応して receive は「もらう」と対応しているとする。

(1)
a. John gave Mary a present.
b. John gave me a present.

(1)は英語では両方とも give であるが日本語ではウチ、ソトの視点の違いで

(2)
a. ジョンはメアリーにプレゼントをあげた。
b. ジョンは私にプレゼントをくれた。

ウチの方向にものが移動した場合には「くれる」を使い、ソトの方向にものが移動した場合は「あげる」を使う。「あげる」も「くれる」も単なるものの移動を表し、意図的な動詞である。「あげる」と「くれる」のような関係を inverse な関係という。

一方、(1) の主語と間接目的語を入れ替えて同じようなことを表すのを converse relation という。 converse は論理学でいう換位命題といい if p → q = if q → p と表現することで、言語学では sell と buy のような逆態関係をいう。「もらう」は「あげる、くれる」の逆態動詞なのである。つまり (1) の主語と間接目的語を入れ替えておなじ命題を述べるときにつかう。

(3)
a. メアリーはジョンにプレゼントをもらった。
b. 私はジョンにプレゼントをもらった。


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by miyakmae | 2017-01-17 09:53 | 言語 | Comments(0)

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