may と can

蓋然性の1つを表す助動詞 may と理論的可能性を表す助動詞 can はそれぞれ「かもしれない」と「ありえる」にそれぞれ対応する。両方とも似ているが異なるのをどうも説明できていなかった。両方とも probability を表すのであるがどうも比較することができない別レベルの問題であるのがなぜそうなのか今一つ把握できていなかった。しかし may を factual ととらえて can を theoretical ととらえるとなんとなくしっくりくる。条件で表すと may を factual hypothesis で can を theoretical hypothesis として、

(1)
a. If he is here, I will talk to him.
b. If he be here, I will talk to him.

(2)
a. ここにいるなら話そう。
b. ここにいる可能性があるなら話す。

(1a) は事実指向なので実際にいる可能性は (1b) よりも高くなるのであろう。 (1b) はあくまでも理論上での仮定で現実にはどのような状況にあるのかは述べていない。たとえば、

(3)
a. His injury may be fatal.
b. His injury can be fatal.

(3a) の話者はかなり「怪我」のことを心配している様子がわかるが (3b) は「怪我」そのものが実際には起きていなくて「彼がケガをしたらそれによって死を招く可能性もある」と客観的に理論的仮定を述べているだけに違いない。このようなことは命題の蓋然性を表す方法にも表れてくる。 factual hypothesis は that 節をとる傾向があるであろうが、 theoretical hypothesis は to 不定詞節をとる傾向があるであろう。

(4)
a. Tom's disease may be fatal. = It is probable that Tom's disease is fatal.
b. Tom's disease can be fatal. = It is possible for Tom's disease to be fatal.

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by miyakmae | 2016-01-01 00:00 | 言語

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