カテゴリ:言語( 209 )

人称代名詞

日本語の複文の場合は人称代名詞はゼロ代名詞を援用すると思っているが、単文の場合はどうなるのかあまりはっきりわからない。よく言われているのが、英語では最初は不定冠詞で表し、2度目に定冠詞で表し、3度目からは人称代名詞で表すのを、日本語では最初は格助詞の「が」で表し、2度目は副助詞の「は」で表し、3度目からはゼロ代名詞で表すということである。

(1)
a. There lived an old man and an old woman in a village. The old man went to the woods and the old woman went to the river. At the river she saw a big peach floating down the river.
b. ある村にお爺さんとお婆さんがすんでいた。お爺さんは山に、お婆さんは川へ行った。川では大きな桃が流れてくるのが見えた。

しかし人称代名詞はどのような文法関係を担っているかによってその役割がことなる。

(2)
a. A: Your friend is a criminal.
B: Yes, he is a criminal but he is not my friend.
b. A: Who is that man?--John.
B: Who is your teacher?--John.

(2a) の your friend は referential で (2b) の that man のような機能を果たしているが (2a) の my friend は predicative で (2b) の your teacher と同じ機能を果たしている。人称代名詞は文の主語になるか述語になるかによって機能がことなってくるのである。
b0356108_07330248.jpg

[PR]
by miyakmae | 2017-06-24 07:33 | 言語 | Comments(0)

可算名詞と不可算名詞

可算名詞か不可算名詞かはわれわれの捉え方によって異なってくるのである。同じ名詞でもheterogeneous な部分から成り立つ +individual としてとらえるか、それとも homogeneous な部分からなる -individual なものとしてとらえるかによって不定冠詞がついたりつかなかったりするのである。但し、一般的に可算名詞といわれるものは無標で +individual で不可算名詞といわれるものは無標で - individual なのである。例えばアミノ酸は

(1)
a. One shouldn't take too much amino acid.
b. One shouldn't have taken amino acids.

普通は -individual であるが有標では +individual となる。 dog は無標では + individual であるが有標では -individual となるのである。

(2)
a. I have a dog.
b. A breeze carried a smell of old dog.

comedy は無標では -individual であろうが有標では +individual となる。

(3)
a. I prefer comedy to tragedy.
b. I saw a wonderful comedy yesterday.

bone は無標では +individual であろうが有標では -individual なのである。

(4)
a. Our body is made primarily of bone.
b. I broke a thigh bone yesterday.

[PR]
by miyakmae | 2017-06-23 07:32 | 言語 | Comments(0)

可算名詞と不可算名詞

可算名詞か不可算名詞かはわれわれの捉え方によって異なってくるのである。同じ名詞でもheterogeneous な部分から成り立つ +individual としてとらえるか、それとも homogeneous な部分からなる -individual なものとしてとらえるかによって不定冠詞がついたりつかなかったりするのである。但し、一般的に可算名詞といわれるものは無標で +individual で不可算名詞といわれるものは無標で - individual なのである。例えばアミノ酸は

(1)
a. One shouldn't take too much amino acid.
b. One shouldn't have taken amino acids.

普通は -individual であるが有標では +individual となる。 dog は無標では + individual であるが有標では -individual となるのである。

(2)
a. I have a dog.
b. A breeze carried a smell of old dog.

comedy は無標では -individual であろうが有標では +individual となる。

(3)
a. I prefer comedy to tragedy.
b. I saw a wonderful comedy yesterday.

bone は無標では +individual であろうが有標では -individual なのである。

(4)
a. Our body is made primarily of bone.
b. I broke a thigh bone yesterday.

[PR]
by miyakmae | 2017-06-23 07:32 | 言語 | Comments(0)

不可算名詞

英語教育の中ではどの名詞が不可算名詞でどの名詞が可算名詞であるかをはっきりと覚えるような教え方をするが、基本はすべての名詞が可算名詞でもあり不可算名詞でもあると柔軟に教える方がはるかに間違いが少なくなると思う。Lewis Carroll の有名な Cheshire Cat が「最近、どう?」という時の描写に

(1)
a. the Cat said as soon as there was mouth enough for it to speak with

というような表現がある。Cheshire Cat ファンのわたくしはこの文を見ていつもわくわくするのである。Cheshire Cat は grin だけを残して消えていったり、ぼんやりと現れたりするのであるが (1a) の時はまだ a mouth にはなっていないのだが、でも a mouth に近い mouth なのである。このようなことが名詞を単純に可算名詞と不可算名詞に2分してしまうと、 Cheshire Cat の良さが現れてこなくなってしまう。わたくしの好きな(嫌いな)文に Allan (1980) の次のような文がある。

(2)
a. Emmy finds squashed spider more nauseating than the thing alive.

spider は a spider であり、でも a spider でもないのである。このどちらともいえない fuzzy な感覚が微妙に好きなのである。普段は discrete math の世界にいるので白黒を単純に必ず決めたいのであるが、英語の冠詞の世界だけは、この白黒がつかない fuzzy な世界がとてもしっくりいくのである。そうでないと

(3)
a. There is more desk for two more people so come over here.
b. This termite seems to prefer book to magazine.

(3) のように言えなくなってしまう。

b0356108_05061513.jpg

[PR]
by miyakmae | 2017-06-23 05:06 | 言語 | Comments(0)

名詞

英語の名詞には具体的に数える名詞とその集合体の名詞と同じ範疇のいろいろなものの集まりの名詞に分かれます。

(1)
a. dress
b. clothing
d. clothes

(1a) は a dress で個別の「服」でそれが集まると dresses となり「服一般」になります。このような複数形の語尾を付けなくても dress という無冠詞で「服一般」を表すこともできますが、普通は (1b) のようにして「着るもの」を表したり、 cloth 「布」に複数語尾をつけて「製品」を表して「服一般」を表すこともできます。 (1a) は a dress とか dresses となり、 (1b) と (1d) はスカートやシャツやズボン等、いろいろな種類の服の集合体を表します。ただし clothing はその中身の1つを取り出すときに a piece of clothing ということができますが、 (1d) の clothes は casual clothes とか worn clothes と形容詞で分類することはできますが *an item of clothes と1つを抜き出すことはできません。

[PR]
by miyakmae | 2017-06-22 07:43 | 言語 | Comments(0)

複数語尾の -s

複数形の接尾辞 -s の1つの使い方に境界線が明確でない区域を表すものがある。よく知られているのが mountains である。 mountains は1つの「山」と別の「山」が合わさった単純な複数形の mountains があるが、それ以外にも「山脈」とか「山岳地帯」というどこからが1つの山でどこからが別の山なのか、また麓はどこからなのかあまり境界線がはっきりしない区域を指す場合がある。地域や区域など自然の landscape を表す語がまず基本であるが、人間が自然を開発した結果の区域にも応用されている。

(1)
a. sands
b. foothills
c. grasslands
d. steppes

(1a) はいろいろな種類の「砂」ではなくて「砂地」を意味し、 foothills は境界線が不明確な「麓」を意味し、 (1c) や (1d) は「草原」を意味します。山や平野だけでなく水辺にもこのような複数語尾がよく使われます。

(2)
a. reaches
b. rapids
c. waters

(2a) は meandering している川の曲がりかどから別の曲がりかどまでの「直線領域」ですし、 (2b) は「早瀬」となります。当然、「浅瀬」は shallows となります。 (2c) は「海域」や「水域」を意味します。これらすべて境界線があいまいな地形のある区域を表します。人間が自然界を支配しようとして変えた区域もこの境界線が曖昧な区域を表す複数語尾を使って表します。

(3)
a. suburbs
b. surroundings
c. quarters

(3a) は downtown に対する「郊外」です。 (3b) の surroundings は「近所」や「周囲」で、 (3c) は「宿舎」や「住居」を表します。陸地や水域や山脈だけでなく空も heavens と「大空」という意味でどこからどこまでが「大空」なのかあまりはっきりしないので複数語尾で表します。この応用が人間の部位などを表す intestines とか guts や insides などの -s です。

b0356108_04555553.jpg


[PR]
by miyakmae | 2017-06-22 04:56 | 言語 | Comments(0)

副詞属格

upstairs とか outdoors など、ずっと複数形語尾から形成されたのではないかと思っていたが大間違いだった。-s は単数属格形で副詞を形成するためであった。昔の英語では副詞は存在しなく、副詞にするには属格形で表していたのである。

(1)
a. I went shopping Sundays.
b. I sometimes went shopping.

(1a) の Sundays も (1b) の sometimes も複数形の -s ではなく属格の -s であった。これらは現代ではあまり productive ではないが once や twice などにも残っている。once や twice の -ce はもともとは -s であったが多分フランス語の影響でスペルが変わったのであろう。

(2)
a. on one occasion
b. on two occasions

-ce は副詞属格で -s でそれが (2a) の前置詞 on のような働きをして副詞を形成する属格形であったのです。 twice と同じものが two times でこの times の -s も複数形の -s ではなく属格の -s で副詞を形成する働きをしていたのです。always や afterwards や against などの -s や -st も副詞属格で現代英語に直すと前置詞のような働きをしていたのであった。 nowadays も now a days ではなく、now on days で最後の -s も複数語尾ではなく副詞属格で単に副詞を形成するための属格形であったのだ。

b0356108_04073782.jpg

[PR]
by miyakmae | 2017-06-21 04:07 | 言語 | Comments(0)

apply の意味

いつもこんがらがるのが前置詞を to にするか for にするかである。学生が大学に応募するのに

(1)
a. I want to apply to your institution.
b. I want to apply for admission to your institution.

for と to を混同して to のところに for としたり、 for のところに to としているのを見るとこっちも自身がなくなってきてなにがなになのかわからなくなることがある。でも apply 「応募する」だから、大学の入学者募集に対して反応するという意味であるから respond と同じ意味である。だから応募する場所は当然 respond to と同じであるから apply to である。また for を「手に入れるもの」の時に使うので「入学許可」なら apply for admission である。どうも学生は

(2)
a. 会社に応募する。
b. 仕事に応募する。

(2a) の場所と (2b) のものとを混同してしまっているのかもしれない。 (2a) は「会社の募集」という意味での「会社」であり、 (2b) は「会社の提供する position 」という意味での「仕事」なのである、手に入れるか反応するかの違いである。手に入れるものに対しては for であり、反応するものに対しては to である。

それにしても「応募する」がなぜ英語では apply になったのか不思議である。 apply はもともと fold という意味でもともと「応募する」の反対の意味の「閉じこもる」である。それに接頭辞の ap-がつき反対の「延ばす」という意味になって「応募する」とか「応用する」になったのであろうが、やはり apply to の意味は前置詞の to が決定づけているのであろう。だから to は apply につくというよりは、apply が to についたのであろう

[PR]
by miyakmae | 2017-06-20 09:59 | 言語 | Comments(0)

意味論

よくわからないのが様相論理学である。

(1)
a. 1 + 1 = 2.
b. Necessarily, 1 + 1 = 2.

(1a) は真であるのはわかるが、同じことをなぜ (1b) のように言わなくてはいけないのか。 (1a) の真理値も (1b) の真理値も同じなのだろうか、気持ちはわかるのであるが頭の中ではわからなくなってしまう。これは modality がいろいろな可能世界をつくりだすからであろう。 (1a) の論理的意味も (1b) の論理的意味も同じように思えるが、でもやはり違うようにも思える。 (1b) は深く話者の心理の中に入り込んでいる文である。(1a) は1つの世界において 1 + 1 = 2. ということであるが、 (1b) はすべての可能世界において 1 + 1 = 2. というのが真であるという意味である。 necessarily だけで可能世界が広がってしまうのである。

普通、ド・モルガンの法則からある命題の必然性はその命題の否定の可能性の否定と同値になる。つまり「必然的に真」は「偽である可能性がない」と同等になる。

(2)
a. 1足す1は3であるはずはない。
b. 1足す1は3でない可能性はない。

(2a) と (2b) は同等であるが、われわれはつい次のような議論をしてしまう。

(3)
a. 幽霊が存在しているはずがない。
b. 幽霊が存在することは可能である。

一見して (3a) の反対が (3b) のように思ってしまうが (2) とは異なる。これは (3a) のような認識論的様相と (3b) のような真理論的様相とを混同してしまっているからである。

b0356108_07465177.jpg

[PR]
by miyakmae | 2017-06-20 07:47 | 言語 | Comments(0)

文の意味の簡単な記述のしかた

文の意味の簡単な記述のしかたを覚えましょう。まず定数と変数の描き方です。一般に定数はアルファベットの最初のほうの小文字で表し、変数はアルファベットの後のほうの小文字で表します。

(1)
a. RUN (a)
b. RUN (x)

(1a) の (a) は定数を表しています。また (1b) の (x) は変数を表しています。定数とは自然言語の固有名詞みたいなもので、一方、変数は自然言語の代名詞みたいなものです。

(2)
a. John runs.
b. He runs.

(2) は次のように表します。

(3)
a. RUN (John)
b. RUN (x)

(3a) は定数ですからそのままで意味が確定しますが、 (3b) は変数ですからその変数が何を指すのか明確にしなくてはどのような意味なのかはっきりしません。このような定数や変数以外にも次のような文があります。

(4)
a. Someone runs.
b. Everyone runs.

(4) は∃や∀を使って表します。つまり

(5)
a. ∃x RUN (x)
b. ∀x RUN (x)

b0356108_08073781.jpg

[PR]
by miyakmae | 2017-06-14 08:07 | 言語 | Comments(0)


言語学と猫のブログ    HP「英語と日本語の窓」は    http://miyak.web.fc2.com


by miyakmae

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
ペット
写真
言語
哲学
日記
未分類

以前の記事

2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 01月
2015年 01月
2014年 01月

フォロー中のブログ

最新のコメント

こんにちは!はじめまして..
by ズーク at 00:00

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ

検索

その他のジャンル

ブログパーツ

最新の記事

人称代名詞
at 2017-06-24 07:33
可算名詞と不可算名詞
at 2017-06-23 07:32
可算名詞と不可算名詞
at 2017-06-23 07:32
不可算名詞
at 2017-06-23 05:06
名詞
at 2017-06-22 07:43

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

カメラ
語学

画像一覧