場所句倒置 revisited

場所句倒置は基本的には非対格動詞の there への移動だとずっと思っていたが、やはり Levin & Rappaport Hovav (1995) の指摘にあるように非対格動詞でも場所句倒置を起こさないものもあり、さらに非能格動詞でも場所句倒置を生じるものがあるのでやはり非能格性は捨てなくてはいけないのかもしれない。

(1)
a. *On the streets of Chicago melted a lot of snow.
b. On the third floor worked two young women. (Levin & Rappaort Hovav, 1995)

(1a) は非対格動詞であるが場所句倒置は許されないし、 (1b) は非能格動詞にもかかわらず場所句倒置が可能となっている。やはり Levin & Rappaport Hovav が指摘するように文頭に比較的古い情報を提示して、その新しい情報を後半に提示する機能を持っているものであれば場所句倒置が可能なのであろう。ただ非能格動詞がどのように場所句倒置を生成するかはいまだ疑問が残る。多分、一番説得的な分析は Bresnan (1994) であろうが前置詞句が主語位置に移動して、主語が右方移動して VP に付加するというのはちょっと信ぴょう性がないような気がする。
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by miyakmae | 2017-11-15 06:16 | 言語 | Comments(0)

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