日本語の分裂文と疑似分裂文

英語の分裂文と疑似分裂文は形態的に簡単に区別されるが、英語の違いは日本語では現れないので日本語では分裂文と疑似分裂文の違いはないと考えられてきた。

(1)
a. It was the pie that John ate.
b. What John ate was the pie.

(1a) が分裂文で (1b) が疑似分裂文であるが日本語では

(2)
a. ジョンが食べたのはパイだ。
b. ジョンが食べたのはパイだ。

区別がつかない。しかし傍士 (1987) は日本語の分裂文は格や後置詞を伴うものとし、疑似分裂文は格や後置詞を伴わないものとした。

(3)
a. パイを食べたのはジョンだ。
b. ジョンが会ったのはトムにだ。

(3a) を疑似分裂文として (3b) を分裂文とした。この違いを区別するのが島の制約であると考えている。

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by miyakmae | 2017-11-10 11:03 | 言語 | Comments(0)

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