格付与

学生の頃のGB理論では名詞句は常に格を付与されなくてはいけなく、対格は動詞が付与し、その付与された動詞句が主語に主格を付与すると習っていたが、最近の理論では違うみたいである。格は付与されるというよりは探索子のΦ素性と名詞句のΦ素性が一致して適合しなくてはいけないとする。その際、対格を帯びた名詞句はそのΦ素性と動詞のΦ素性とが一致しなくてはならなく、主格を帯びた名詞句は overt や covert な補文標識のΦ素性と適合しなくてはならないとするという考えもあるみたいだ。これらはアラビア語やギリシャ語のように文は常に補文標識がついていることから導かれたみたいである。つまり言語により、covert なつまり null な補文標識をとる言語と overt な full な補文標識をとる言語があるので、すべて補文標識がついている、その補文標識のΦ素性とその後の名詞句のΦ素性が適合しなくてはいけないとする考えがあるみたい。確かに、以前、習った理論では主格と対格の symmetry が合わないが、主格は補文標識、対格は動詞とすると両方とも非常に symmetrical で形がうまくそろう。なるほどなと納得できるのはわたしだけなのであろうか。本当のところどのような分析になっているのであろうか、詳しい人は回りにいないし、確認できようにもないが、補文標識が主語に格の適合を求めると言うのは十分に納得できる考え方ではある。

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by miyakmae | 2017-10-07 21:23 | 言語 | Comments(0)

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