中間構文

能動受動とか受動的動詞と呼ばれてきた構文が中間構文である。中間構文とは受動構文と並行的なものである。

(1)
a. This book reads easily.
b. This book can be read easily.

(1a) が中間構文で (1b) が受動構文である。意味はほぼ (1b) と同じであるが形態は普通の能動態の形で表される。しかしこの中間構文はすべての動詞に可能ではない。

(2)
a. *This prose understands easily.
b. This prose can be understood easily.

(2b) は問題ないが (2a) は非文となる。中間構文を許す動詞と中間構文では非文になる動詞とは一体どのように区別するのがいいのかはあまり明確になっていない。

(3)
a. *Japanese learns easily.
b. Police officers bribe easily.

(3b) は中間構文を許可するが (3b) は非文となる。Fagan (1992) は中間構文を可能にする動詞は活動動詞か達成動詞で、状態動詞や到達動詞は非文となると分析している。しかし

(4)
a. Glass breaks easily.
b. Bombs explode easily. (Tenny, 1987)

(4) のようなケースがあるのでうまくいかない。一体、どのような場合に中間構文が可能でどのような場合には不可能なのかはっきりと線引きするものが見当たらない。

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by miyakmae | 2017-09-14 15:32 | 言語 | Comments(0)

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