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to 不定詞と動名詞

最近、なぜ consider が動名詞を目的語にとるのか考えているが、その反対の avoid が動名詞をとるのと同じかなと思い始めた。

(1)
a. He should avoid coming to class late.
b. He should consider not coming to class late.

否定的な概念を表すことは、それを事実として否定しなくてはいけないから、その反対も同じく動名詞で表さざるを得ないのではないかと思う。

(2)
a. He doesn't bother coming to class late.
b. He imagines coming to class late.

だから avoid, や escape や resist や omit が動名詞を使わなくてはいけないことの反対である fancy, favor, look forward to や anticipate や contemplate もこれから行うことで未来指向ではあるのであるがやはり to 不定詞ではなく動名詞となるのではないだろうか。ただここで気を付けなくてはいけないのが項の問題である。主語が動名詞の主語にならないような recommend や avise や suggest も同じように動名詞なのであるがこれらは PRO が主語を指すのではなく一般の people や you なのである。

(3)
a. I visualize going on a vacation.
b. I recommend going on a vacation.

(3) は基本的には否定表現の dislike や resist や decline と同じなのであるが動名詞の主語が (3a) は主節の主語を指すが (3b) は一般的な people や you を指すのである。この違いがことを複雑にしているのではないかと思っている。でも誰もこのような分析はしていないのはなぜなのであろうか? complementation は変形生成文法の初期にいろいろと分析がなされていたから、もうすでにいろいろな問題は解決してしまったのかな。
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by miyakmae | 2017-08-15 20:28 | 言語 | Comments(0)

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