自他交替

自動詞でも他動詞でも使える動詞を自他交替の動詞といわれるが、自他交替には能格動詞や目的語を省略するいわゆる非特定目的語削除動詞がある。

(1)
a. eat, bake, chop, clean, cook, draw, drink, paint, polish, read, teach, write, etc.

(1) の動詞は目的語が非特定で一般的な名詞をとる動詞である。目的語が特定的な場合は省略できない。

(2)
a. John cooked food.
b. John cooked.
c. John cooked the pasta.
d. *John cooked.

(2a) の目的語は省略可能であるが (2c) の目的語は省略すると (2a) の意味になってしまい不都合が生じてしまう。また broil や scorch や roast のように様態が明示されているような動詞は自動詞にはならない。

(3)
a. John roasted the beef.
b. *John roasted.

(3b) が変なのは roast が様態までを含む動詞だからである(ただし文脈上復元可能な場合は (3b) も可能な場合もある)。次に目的語にmeronym を使うと省略することはできなくなる。

(4)
a. John drove a car.
b. John drove.
c. John turned the steering wheel.
d. *John turned.

(4d) が非文になるのは a car の部分である wheel のような meronym が使われているからである。目的語が省略できるのは part-whole 関係の whole を表す名詞である。



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by miyakmae | 2017-07-18 20:15 | 言語 | Comments(0)

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