形容詞は名詞の前に置いて修飾する場合と be 動詞などのあとに置いて叙述的に形容する場合の2種類の使い方がある。一般に a-で始まる形容詞は後者の叙述的用ののみで -en で終わる形容詞は前者の限定用法のみであると言われる。
(1)
a. The boy is afraid.
b. *He is an afraid boy.
c. Look at the drunken man.
d. *The man is drunken.
形容詞は限定用法とか叙述的用法という分類よりも、属性的な形容詞なのか分類的な形容詞なのかに分けた方がよい。
(2)
a. He is a nuclear scientist.
b. He is a kind scientist.
(2a) の nuclear は分類的な形容詞で (2b) の kind は属性的な形容詞である。属性的な形容詞はそのあとに続く名詞の属性を述べているのであるから当然、叙述的に使うことも可能である。しかし分類的な形容詞はその後に続く名詞の集合を制限する働きをしているだけなので叙述的に使うことはできない。
(3)
a. *The scientist is nuclear.
b. The scientist is kind.
このような属性を表しているのか分類を表しているのかは主にその形容詞の派生と関係がある。一般的に動詞派生の形容詞は属性を表し、名詞や副詞派生の形容詞は分類を表す。そこで名詞派生に使われる接尾辞を挙げておこう。
(4)
a. -al: adenoidal
b. -ary: alimentary
c. -esque: disavesque
d. -an: animalian
e. -ic: alcoholic
f. -ical: alphabetical
g. -ine: alkaline
h. -oid: albinoid
i: -ous: cadaverous