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数量素性

Lieber (2004) は名詞の数量に関して2つの feature を考え、可算名詞、不可算名詞、集合名詞、複数名詞を分類している。

(1)
a. [+B, -CL] : person, fact, etc.
b. [-B, -CL] : furniture, etc.
c. [+B, +CL]: committee, etc.
d. [-B, + CL]: cattle, etc.

feature [B] は有界性で空間的、時間的 boundedness である。この有界性があれば [+B] となり、有界性がなければ [-B] となる。 feature [CL] は構成性で個体から構成されていれば [+CL] となり、個体から構成されていなければ [-CL]となる。これらは動詞の feature も表すことができて、telicity も取り組み次のように分類することができる。

(2)
a. [+B, -CL]: explode, etc.
b. [-B, -CL]: descend, etc.
c. [+B, +CL]: none
d. [-B, +CL]: totter, etc.

(2c) は論理的に不可能であるが、explode のように反復的でなく、瞬間に生じる動詞は (1a) のタイプと似ていて、 (2b) の反復的でなく、ある時間の中で生じる動詞は (1b) のタイプと似ている。一方、(2d) と (2d) が並行的である。このような素性での分解は他にもいろいろと応用ができるような気がする。

数量素性_b0356108_13290493.jpg

by miyakmae | 2017-07-05 13:29 | 言語 | Comments(0)

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