いつもこんがらがるのが前置詞を to にするか for にするかである。学生が大学に応募するのに
(1)
a. I want to apply to your institution.
b. I want to apply for admission to your institution.
for と to を混同して to のところに for としたり、 for のところに to としているのを見るとこっちも自身がなくなってきてなにがなになのかわからなくなることがある。でも apply 「応募する」だから、大学の入学者募集に対して反応するという意味であるから respond と同じ意味である。だから応募する場所は当然 respond to と同じであるから apply to である。また for を「手に入れるもの」の時に使うので「入学許可」なら apply for admission である。どうも学生は
(2)
a. 会社に応募する。
b. 仕事に応募する。
(2a) の場所と (2b) のものとを混同してしまっているのかもしれない。 (2a) は「会社の募集」という意味での「会社」であり、 (2b) は「会社の提供する position 」という意味での「仕事」なのである、手に入れるか反応するかの違いである。手に入れるものに対しては for であり、反応するものに対しては to である。
それにしても「応募する」がなぜ英語では apply になったのか不思議である。 apply はもともと fold という意味でもともと「応募する」の反対の意味の「閉じこもる」である。それに接頭辞の ap-がつき反対の「延ばす」という意味になって「応募する」とか「応用する」になったのであろうが、やはり apply to の意味は前置詞の to が決定づけているのであろう。だから to は apply につくというよりは、apply が to についたのであろう