副詞の位置

副詞は一般に VP副詞、TP副詞、CP副詞に分かれる。VP副詞は様態副詞や結果副詞で、TP副詞は時の副詞や相副詞で CP副詞は陳述副詞である。

(1)
a. おそらく太郎は昨日早く起きた。
b. 早く、太郎は昨日、おそらく、起きた。

(1a) の「おそらく」が CP副詞で「昨日」がTP副詞で「早く」がVP副詞である。CP副詞が文頭に置かれ、TP副詞は主語の前後に置かれ、VP副詞が目的語の前後に置かれるのが一般的な位置である。ただし日本語には scrambling があるので移動が起きて語順が変わることも自由に行われる。しかし scrambling をかけると処理負荷が高まるので理解する時間がより多くかかることは実験によって知られている。(1b) の解釈時間は (1a) の解釈時間より大きいのである。また否定辞の「ない」の作用域は VP副詞までであるのが一般的である。

(2)
a. おそらく太郎は昨日早く起きなかった。
b. おそらく太郎は昨日早く起きたわけではない。

(2a)の「ない」は「早く」を作用域にするが、「昨日」や「おそらく」まではかからない。「昨日」まで「ない」の作用域にするには (2b) のようにしなくてはいけない。


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by miyakmae | 2017-03-08 07:18 | 言語 | Comments(0)

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