受動態と能動態
2015年 01月 01日
ふつうはある文を受動態に変えると文法関係が変化して目的語が主語の位置に移動してもとの主語は defocus されて斜格の by 句になるか文から消える。受動態と能動態でほぼ同じような論理的な意味を維持する場合には目的語が主語の位置に移動するのが一般的であるが、動詞によっては文法関係はそのままで単に動詞句が受動化されるものがある。
(1)
a. Tom is headed for Tokyo.
b. Tom is heading for Tokyo.
(1a) はいわゆる be + pp の受動態の形式を使っているが論理的な意味は (1b) の受動態の形式を使っていないものとほぼ似ている。head が自動詞と他動詞が同形で他動詞のほうに再帰代名詞が入っていたものが受動化したのだと思うが、なぜこのようなタイプの動詞が存在するのか考え中。